【週末菜園2月第1週】寒起こし
1〜2月の厳寒期に畑を荒く耕すことを寒起こしといいます。
野菜を作っている人にとっては当たり前のことですが、なんでこんなくそ寒い時期に?って思う人もいるかもしれませんね。
*寒起こしのいいところ
ひとつめは時間の有効活用です。
この時期って農閑期とも言われるように、ほとんどやることがないんですよね。
なのでこの余った時間を逆に利用して、あらかじめ耕しておくわけですね。
これにより地表に残っている枯れ草などの有機物が土中にすき込まれ、その分解が促進されるとともに、地力増進につながります。
それにこの時期に耕しておくと、作物を植え付ける前に耕すのがすごい楽だしかなり省力化になりますよ。
(地面がやわらかくなっているから)
ふたつめは病害虫退治効果です。
この時期にざっくりと地面を起こしておくと、土中にいる害虫の幼虫や微生物が土の表面に放り出されます。
こいつらが寒さにあたって死んでしまうというわけです。
だから本当は1月中に起こしておくのがベストですね。
同じような理屈で土中にある雑草の種も枯らすことができますよ。
(もちろんどれも100%駆除できるわけじゃないけど)
そんなこんなで、できるだけ深く起こしておくほうがよりたくさんの病害虫・雑草を土表に放り出せるので効果的です。
最後は作土の砕土効果です。
ざっくりと起こされた土塊が凍ったり溶けたりを繰り返すことでボロボロに崩れ、土壌がフカフカになります。
いいことばっかりですね。
これはぜひやっておかねば。
*さっそくやってみた
ということで菜園へ。
なんせ今日は珍しく天気が良かったですからね。
毎度おなじみ、ここ数年なにも植え付けられたことのない荒地です。
こういうところこそ寒起こししておけば春から何か植えるのにちょうど良くなる気がしませんか。気のせいですかそうですか。
小一時間後。
やっつけました。
これでだいたい20㎡(4m×5m)。
こんだけでこんなにかかるなんて...。
なんせやってみてからわかったのですが、ここの地面は10cmも掘らないうちに砂利が敷き詰められているような層にぶつかってスコップが入らないんですよね。
(僕は畑を起こすときは鍬ではなくスコップを使います)
そんなところで野菜が育つの?
うーん確かに不安。
まぁいざとなれば葉ものくらいなら育つんじゃないですかね。
あいつら比較的根っこ浅くても大丈夫なイメージだし。
なんせ重労働だった...。
しかしまだまだ見てのとおり、荒地がかなり残っています。
(ちっちゃい木がコモをかぶっている手前あたりまで)
出来ればここを全部畑に変えたいのです。
なんせジャガイモとサツマイモを植える予定なので、けっこうな広さがいりますからね。
思った以上に作土が浅いという問題が発生したけど。
来週も晴れてくれるといいなあ。