【土・肥料】鶏糞の特徴とか鶏の排泄機構とか
またもや鶏糞の話です。
どんだけ鶏のうんこ好きやねんって思わないでくださいね。
【以前書いた鶏糞に関する記事】
*鶏糞には土壌改良効果がある?
*鶏の排泄機構とそれによる糞の特徴
結論から言うと、鶏、つまり鳥類の糞は尿と糞を一緒にするんです。
詳しく説明します。
普通の動物は排泄物として尿と糞をしますよね。
尿とは体内のアンモニア(毒)を尿素に変換し、それに多量の水分と一緒にして体外へ排出する行為です。
アンモニアはご存知のとおりNH3、つまり窒素を含んでいるわけです。
結果として、尿として排出する分、糞に含まれる窒素が少なくなるわけですね。
ここでもうお気づきかもしれませんが、鳥ってオシッコしませんよね。
(それでも化成肥料と比べれば窒素含有量は微々たるものですけど)
もちろん鶏糞も動物の糞(を乾燥・発酵させたもの)ですから、自然由来の有機肥料です。
通常有機肥料は土壌微生物に分解されることで徐々に窒素が溶出するため、その肥効の発現は比較的ゆっくりになりますが、鶏糞の肥効は即効性があります。
まぁ何が言いたいかっていうと、鶏糞は化成肥料と同じように使うことができる有機肥料なんだってことです。
一方で、牛糞や豚糞のように土壌中の腐植含量を増やして土をフワフワにしたり、保肥力を高めるといったような土づくり資材としての効果はあまり無いといえます。
(全くないとは言えませんけど)
あいつらってワラとか食べるから糞に含まれる有機物が多いんですよね。
同じ糞由来の肥料でも、この違いをしっかり理解しておかないと、普通は牛糞堆肥って畑に何tも投入したりしますが、同じような感覚で「土づくりじゃ〜」って鶏糞をごっそり入れてしまうと、あっという間に窒素過剰や肥料焼けを起こしてしまいます。
一応言いたかったことはこれだけなんですけど、以下はおまけ。
*なんで鳥は尿をしないの?
前述のとおり、尿は尿素を大量の水にとかしたものです。
つまり尿をするためには体内にその分の水分を持っていないといけません。
ここが鳥にとっては問題でした。
鳥って飛びますよね。
飛ぶにはできるだけ体を軽くしておいたほうが都合がいいんです。
それなのにそんなにたくさんの水を余分に体内に持っていたら...。重いですよね。
というわけで鳥は尿をしないことにしたのです。
鳥は体内のアンモニアを尿酸に変えるまでは他の動物と変わりませんが、その後は体内に濃縮して糞と一緒に体外に排出する仕組みを作ったのです。
(なんか生物の授業みたいな話になりましたね)